検索行動の可視化!ユーザー心理を特定する3つの分析手法と手順

目次

はじめに

「ユーザーが特定のキーワードで検索する前、一体何を考えていたのか?」「コンバージョンした後、関心はどこへ移ったのか?」

SEOやコンテンツマーケティングにおいて、単体のキーワード分析だけではユーザーの文脈(コンテキスト)が見えず、施策の打ち手に悩むことは少なくありません。検索行動の前後のつながりがブラックボックスのままだと、作成したコンテンツが本当にユーザーのニーズを満たしているのか確信が持てないからです。

そこで有効なのが、Search Intelligenceツール「ListeningMind」を活用した検索クエリの時系列可視化です。本記事では、ユーザーの検索ジャーニーをデータとして可視化する「パスファインダー」「ロードビュー」「クラスターファインダー」という3つの強力な分析手法を解説します。それぞれの特徴と具体的な操作手順をマスターし、根拠あるマーケティング戦略の立案にお役立てください。

リスニングマインドTOP画面

なぜ今、検索クエリの「時系列可視化」が必要なのか?

点(単体キーワード)ではなく線(文脈)で捉える重要性

Googleユーザーの検索行動を単なる「点」ではなく、時系列の「線」として可視化することは、現代のマーケティングにおいて極めて重要です。

消費者が特定のキーワードにたどり着くまでの「検索パス」や、検索した後の「次の行動」を分析することで、以下のような深いインサイト(洞察)を得ることが可能になります。

  • 潜在ニーズの発見:顕在化したキーワードの手前にある、漠然とした悩みや動機を特定できる。
  • 態度変容の把握:比較検討から購入、さらにその後の興味関心の変化を追跡できる。
  • 競合との差別化:ユーザーが競合他社と比較している具体的なポイント(機能、価格、評判など)をデータで把握できる。

ListeningMindは、膨大な検索データと独自の特許技術を用いてこの「線」を可視化し、あらゆる市場における消費者行動の動機や目的を浮き彫りにします。次章からは、このツールを用いた具体的な3つの可視化手法について解説します。

手法1:パスファインダー(個別ルートの追跡)

機能の特徴:前後の文脈を「線」で見る

「パスファインダー」は、特定のキーワード(シードキーワード)を中心に、その前後に検索されたキーワードを時系列でつなぎ、「検索パス(ルート)」として視覚的に表示する機能です。

例えば、「UQ WiMAX」という指名検索がされる前に、ユーザーがどのような悩み(「Wi-Fi 遅い」「ホームルーター おすすめ」など)を持っていたのか、あるいは検索後にどのようなアクション(「解約」「キャンペーン」など)に移ったのかを一目で把握できます。

「uq wimax」のパスファインダー出力結果
https://www.listeningmind.com/ja/path/?locale=JP&keyword=uq%20wimax

具体的な操作ステップ

パスファインダーを用いた基本的な分析手順は以下の通りです。

  1. シードキーワードの入力:分析の中心となるキーワード(例:「uq wimax」)を入力します。
    • 注意:アルファベットの大文字小文字は区別されませんが、スペースの有無(例:「wi fi」と「wifi」)は区別される場合があります。複合語の場合は半角スペースを使用してください。
  2. パスの確認:画面中央にシードキーワードが表示され、左側に「検索前」、右側に「検索後」のキーワードがツリー状に展開されます。
  3. 詳細ルートの深掘り:気になるキーワードをクリックすると、そのキーワードを含む前後のパスがハイライトされ、より詳細な文脈を確認できます。

分析精度を高める3つの調整テクニック

初期設定のままだと情報量が多すぎて分析しにくい場合があるため、以下の3つの調整機能を活用してノイズを除去しましょう。

  • 表示数の調整:デフォルトでは100件のパスが表示されますが、最小10〜最大1000まで変更可能です。まずは数を減らして主要なルート(太い動線)を把握するのがおすすめです。
  • 前後ステップ数の変更:画面左上の数字バーで、シードキーワードから前後何ステップ先まで表示するかを切り替えられます。ステップ数を減らすことで、直近の検索行動にフォーカスできます。
  • 始点・終点の指定:シードキーワードの位置を「全体(デフォルト)」「始点」「終点」から選択できます。例えば「uq wimax」を「終点」に設定すれば、そこに至るまでの流入経路だけに絞って分析でき、コンバージョン直前の心理把握に役立ちます。

手法2:ロードビュー(ブランド到達ルートの逆引き)

機能の特徴:ゴールへの「集客経路」を見る

「パスファインダー」が特定のキーワードを中心とした前後関係を見るのに対し、「ロードビュー」は、特定のゴール(終点)にたどり着くまでのあらゆる流入ルートを網羅的に洗い出すのに適しています。

例えば、自社ブランド名や「〇〇 申し込み」といったコンバージョンに近いキーワードを**「終点」**に設定します。すると、ユーザーがそこに至るまでに検索したキーワード(始点)が左側に一覧表示され、ゴールまでの道のりが可視化されます。

特に、赤い線で表示されるルートは「検索が進んだ後に戻ってきた動き(再検索)」を示しており、ユーザーが迷いを生じたポイントを発見する手がかりになります。

「uq wimax」のロードビュー出力結果
引用元:https://www.listeningmind.com/ja/roadview/?locale=JP&keyword=uq%20wimax

具体的な操作ステップ

ロードビューを活用した「逆引き分析」の手順は以下の通りです。

  1. シードキーワードを「終点」に設定
    分析したいブランド名や製品名を入力し、これを「終点」として指定します。
  2. 始点の確認
    画面左側に、そのゴールへたどり着いた「始点」となる検索キーワードが最大1,000件表示されます。
  3. 特定の始点を選択
    気になる始点キーワードをクリックすると、そこからゴールまでの具体的な経路がハイライトされます。

「関連性・ボリューム・CPC」での並べ替え活用

表示される膨大なルートを整理するために、目的に応じて並べ替え(ソート)機能を利用しましょう。

  • 関連性(デフォルト):検索意図の近さを重視。文脈の強さを知りたい場合に最適です。
  • 検索ボリューム:市場規模の大きいルートを特定し、SEOの優先順位を決めるのに役立ちます。
  • CPC・広告競合性:広告単価や競合性が高いルート(=収益性が高い可能性のあるルート)を見つけるのに適しています。

また、「ページ内検索」機能を使えば、始点キーワードの中から「口コミ」「評判」などの特定の語句を含むものだけを絞り込むことができ、調査効率が格段に上がります。

手法3:クラスターファインダー(潜在ニーズのグルーピング)

機能の特徴:興味関心の「塊」を見る

クラスターファインダー」は、検索パス(線)ではなく、検索キーワードのまとまり(面)を分析する機能です。
シードキーワードの前後最大3ステップのキーワードを抽出し、類似する検索意図ごとにグループ化(クラスタリング)して表示します。

個別のルートを追うよりも、「全体としてどのようなトピックに関心があるのか?」という大きな傾向や、想定外の関連ニーズを発見するのに優れています。

「uq wimax」のクラスターファインダー出力結果
引用元:https://www.listeningmind.com/ja/cluster/?locale=JP&keyword=uq%20wimax

具体的な操作ステップとビューの切り替え

  1. 表示形式の変更
    初期状態の「グラフビュー」から「カードビュー」に切り替えると、グループごとの傾向がより直感的に理解できます。
  2. クラスター名の自動生成
    自動生成機能を使うと、各グループに「〇〇に関する検討」「〇〇の比較」といったタイトルが付与され、ユーザー群ごとの心理が言語化されます。
  3. 潜在層の傾向把握
    検索ボリューム順に並んだカードを見ることで、「自社ブランドを検索する人は、その前に競合A社だけでなく、全く別のジャンルBにも興味を持っている」といった市場の全体像を把握できます。

データダウンロードを活用した詳細分析

クラスターファインダーは一度に最大10,000キーワードを抽出可能です。画面上だけでなく、「データダウンロード」機能でExcel形式に出力して分析することを強くおすすめします。

  • ステップ単位の比較:「前方1ステップ目」と「前方2ステップ目」のデータを比較することで、検索行動が深まるにつれてニーズがどう変化したかを定量的に分析できます。

【まとめ】目的別・機能の使い分けチェックリスト

結論として、詳細な文脈把握ならパスファインダー、流入経路の逆引きならロードビュー、市場全体の傾向把握ならクラスターファインダーが最適です。今回ご紹介した3つの機能は、解決したい課題によって使い分けることが重要です。

解決したい課題・目的推奨機能分析の視点
特定のキーワードの前後の文脈を詳細に知りたいパスファインダー線(ルート)
自社/競合ブランドへの流入経路を網羅的に知りたいロードビュー逆引き・集客
市場全体の潜在ニーズや大きなトレンドを把握したいクラスターファインダー面(グループ)

これらを組み合わせることで、ユーザーの検索行動を立体的かつ時系列に捉え、データに基づいた精度の高いマーケティング施策を実行しましょう。

FAQ

Q. ListeningMindのデータソースは何ですか?
Googleの検索データを基にしています。具体的には、キーワードプランナーのデータや検索結果ページ(SERP)の情報を、独自の特許技術で解析・活用しています。

Q. 検索経路はどのようなロジックで出力されますか?
ユーザー個人の行動ログではなく、Google検索結果上の「関連キーワード」「他の人はこちらも検索」などの検索スニペットを収集・解析して生成しています。これにより、ユーザーが次に興味を持つ可能性が高いキーワードを予測・接続しています。

Q. 広告代理店やコンサルティング会社も利用できますか?
はい、利用可能です。クライアントへの提案資料作成や市場調査に広く活用されています。詳細はお問い合わせフォームよりご相談ください。

ListeningMind サービス紹介資料

こちらの資料は、検索データを活用したSearch Intelligence ツールListeningMind」のサービス概要を紹介するプレゼンテーション資料です。

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著者について

Search Intelligenice by ListeningMindの編集部です。

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